南宮崎ヤマモト腎泌尿器科のブログ

当院での日々の出来事や院長のコラムを紹介しております!

シャントトラブル。。。④

 

こんにちは(^-^)!

 

また更新の日にちが空いてしまい、申し訳ありません。。。

 

早いもので、来週から11月に突入しますね!今年も終わりが近づこうとしています。

 

徐々に気温も低くなってくるので、風邪やインフルエンザなどの感染症予防を行っていきましょう!!

 

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今回はシャント閉鎖に対して緊急手術を施行した症例をご紹介します。

 

 

午前中の透析中にシャント閉塞で透析中止となったため、同日夕方より血栓性閉塞

に対して、血栓除去術およびインターベンション治療を行うこととしました。

 

 

皮膚・血管を切開すると血栓を認め、フォガティカテーテルを用いて丁寧に除去、

エコーにて血栓の残存がないことを確認して引き続きインターベンション治療を施行。

 

 

血管の一部に狭窄部分を認め、同病変に対してバルーンPTA(経皮的シャント拡張術)

を施行。

 

 

狭窄部は改善され、造影剤が良好に流れていることを確認して手術終了。

 

以後、患者さんは安全に透析を継続しています。

 

シャント狭窄部・閉塞治療に対しては、その状況に適した治療法の選択が必要です。

 

特に血栓性閉塞に対しては速やかに治療することが望ましいとされています。

 

当院では緊急手術を施行する体制、機能を有しており、迅速な診断、治療に努めています。

 

シャントでお困りの際はぜひともご相談下さい。

 

 

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月・火・水・金 8:30~12:00/14:00~17:30

木 8:30~12:00/※午後は予約制で検査のみ対応

土 8:30~12:00

休診日 土曜午後、日曜、祝日

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シャントトラブルについて。。。③

 

こんにちは(^^♪

 

更新が途切れ途切れになってしまい申し訳ありません。

 

10月になり、日中も涼しい日が多くなってきましたね。

 

インフルエンザやなどの感染症もだんだん増えてくるので、手洗いうがいや換気を意識して、予防をしていきましょう!

 

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前回はシャント治療方法をご紹介しました。今回は当院にて実際に治療したシャント手術症例をご紹介します。

 

もともと他院にてシャント手術を施行、透析治療をされていました。

 

当院では半年前から透析治療を開始しました。

 

しかし透析中や透析後に血圧の変動を認め、スリル音も聞こえにくくなり、シャント部の狭窄もしくは閉塞を疑いエコー検査を施行しました。

 

シャント部に高度な動脈硬化および血栓形成を認め、シャント再造設(再手術)もしくはPTA(経皮的血管形成術)が必要と判断しました。

 

前腕にいい静脈が残っており、治療方針として、同日夕方より緊急手術を施行。

 

シャント部よりやや上部(肘部)にシャントを再造設。

 

術後の経過は良好であり、新しいシャントを利用して安全に透析治療を行っています。

 

シャント再造設、もしくはシャントPTAか、どちらを選択するかは患者さんのシャントの状態、狭窄や閉塞の程度、残った動脈や静脈の状態により判断します。

 

 

シャントに狭窄や閉塞がある場合は、シャント周辺が赤い腕が腫れる痛みがあるスリル(血管振動)が弱いシャント音が変化するなどです。

 

もし異常があった場合はすぐに通っている透析病院に連絡することが大切です。

 

当院では、迅速な診断および治療を行っています。

 

他院の患者さんも大歓迎ですので、お気軽にご連絡下さい。

 

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尿路結石について。。。②

 

こんにちは(^-^)

 

9月最後の3連休はいかがお過ごしだったでしょうか。

 

宮崎は、今週末には台風が接近してくるとのことで、雨がぱらつく日が続いています。

気温の差が激しくなってくる季節なので、体調を崩さないように意識しましょう!!

 

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前回は尿路結石についてご紹介しました。

 

今回は当院での診断から治療方針までの一例をご紹介します。

 

他院にて膀胱内に多数の結石を認め精査や治療方針決定のために泌尿器科専門である

当院に紹介しました。

 

直ちに、レントゲンやエコー検査、CT検査を施行しました。

 

 

尿路は大きく分けて腎臓や尿管などの上部尿路と膀胱、尿道下部尿路に分かれます。

 

 

下部尿路結石は膀胱内で形成されたものと腎結石が降りてきたものがあり、膀胱だけではなく上部尿管結石や水腎症の確認が必要です。

 

 

上部尿路には異常所見を認めず、次に内視鏡検査にて膀胱内を確認しました。

 

 

膀胱に多数の結石や膀胱壁肥厚、憩室を認めました。

 

 

多数の結石であり一度の内視鏡検査での治療は困難の為、後日改めて治療を行う方針としました。

 

 

その時に1個の結石を取り出し結成成分を分析しました。

 

 

後日、患者さんより内視鏡検査で結石除去をするより、まずは薬物治療を希望がありました。

 

 

そこで検査しておいた結石成分が尿酸であったため、内服治療をしました。

 

 

このように当院では、まず迅速な検査(エコー、CT検査、内視鏡検査)を実施します。

その上で、正確な診断を行い、治療方針をご提案します。

 

 

治療方針は患者さんのご希望を聞き、話し合いながら現時点でのベストな治療方針を決定していきます。

 

 

今回ご紹介した症例はあくまで一例であり、患者さんにとって異なります。

 

 

尿路結石には緊急を要する場合もあります。

 

 

症状がある方は、早めの受診をお勧めします。

 

 

 

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尿路結石について。。。①

 

おはようございます(^^♪

 

9月最初の3連休はいかがお過ごしだったでしょうか?

宮崎は、日差しと暑さが、厳しい3連休でした。

まだまだ、残暑が続くので体調管理を意識しましょう!

 

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今回のテーマは尿路結石です。

 

尿管結石とは腎臓、尿管、膀胱、尿道などの尿路に発生する結石です。

 

それぞれ結石が存在する場所によって腎結石、尿管結石、膀胱結石と呼ばれます。

 

尿管結石の治療法は結石の大きさや存在する場所によって異なります。

 

一般的には1cm以下の結石は自然排石の可能性が高く、排石を促す薬物治療を行います。

 

1cm以上の場合は体外衝撃波結石破砕術(ESWL)内視鏡的治療が選択されます。

 

当院では、尿検査やレントゲン検査、必要応じてCTやエコー検査を迅速に行い、診断します。

 

CTでは、ほぼ100%尿管結石の診断が可能で、待ち時間もほとんどありません。

 

治療方針は患者さんによって異なりますのでまずは当院にご相談ください。

 

次回は当院で治療している患者さんをご紹介します。

 

 

 

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シャントトラブルについて。。。②

 

 

こんにちは(^-^)

 

朝夕は少し涼しくなってきて、過ごしやすい日が増えてきましたね!

季節の変わり目なので、体調管理を意識しましょう。

 

 

更新が途切れてしまい、申し訳ありません。

 

 前回はシャントトラブルについてご紹介しました。

 

 今回はシャント治療についてです。

 

 手術による治療、もしくはインターベンション治療があります。

 

 手術による治療は、シャントを再度別の場所につくる、または詰まった部分を切除します。

 

 インターベンション治療とは、カテーテルという細い管を血管の中に挿入して

バルーンカテーテル(風船のような器具)を用いたシャント拡張を行います。

 

 シャントの吻合部の原因か血栓か血管外病変による圧排かをエコーにて正確診断します。

 

 吻合部に原因がない場合は、吻合部までの動脈サイズや血流量を測定して血流不足がないかを確認します。

 

 原因がない場合は、吻合部より末梢側(静脈側)を確認します。

 

 

 原因となる血管や病態の重症度により緊急手術か保存的治療が必要かを判断します。

 

 

 エコーを利用した正確な原因診断は治療方針に有用です。

 

 

透析の患者さんでシャントトラブルが疑われる場合は、迅速な診断・治療が必要です。

 

 

まずは、お気軽に当院にご相談下さい。(当院の患者さん以外も大歓迎です)

 

 

 

 

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休診日 土曜午後、日曜、祝日

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シャントトラブルについて。。。①

こんにちは(^^♪

 

更新が途絶えてしまい申し訳ありません。

8月も最終日、明日から9月ですね。

まだまだ残暑が残りますので、体調管理に気を付けましょう!

 

本日はシャントトラブルについてご紹介いたします。

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1.シャントについて

 

 シャントとは動脈と静脈を吻合(ふんごう=つなぎ合わせ)して表在の静脈に流れる血管を作成します。

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透析患者さんにとっては大切な血管であり、シャントを長持ちさせることが重要です。

 

今回はシャントを中心にご紹介致します。

 

長い時間透析を行っていると、血栓ができたり、いろいろな原因で血管の内側が狭くなったり(狭窄)、詰まったりする(閉塞)することがあります。

 

これらをシャントトラブルと呼びます。

 

耳をあててシャント部分の音を聞いたり、手で触ったりシャントの部分をみることである程度原因がわかります。

 

狭窄や閉塞がある場合は、音が弱く聞こえたり、不連続になります。

 

また赤く腫れたり、膿や熱がある場合は感染が疑われます。

 

正確に診断するにはエコーが有用です。

 

エコーでは吻合部に再狭窄がないかを確認します。

 

再狭窄がある場合は、手術による治療もしくはバルーン治療が必要です。

 

いずれも当院で行っている治療です。

 

透析の患者さんでシャントトラブルが疑われる場合は迅速な診断・治療が必要です。

 

まずはお気軽に当院にご相談ください。(当院の患者さん以外も大歓迎です!)

 

 

 

今回のテーマは遊走腎です。

もともと腎臓は体の向きや呼吸により生理的範囲内で移動しています。

 

生理的範囲をこえて下がりすぎた状態が遊走腎です。

 

原因は腎臓周囲の脂肪や筋肉が少なく腎臓が支えられないことが挙げられます。

 

このためやせた女性が多いのが特徴です。

 

症状は長時間立ち続けると脇腹や背部痛、腰痛が出現し、横になり安静にすると軽快するのが特徴です。

 

自覚症状がなく職場や学校検診などで血尿やたんぱく尿を指摘され診断されることもあります。

 

当院ではレントゲン検査やエコー検査で立っているときや寝ている時の腎臓の位置や移動を確認します。

 

遊走腎がある場合は、水腎症の有無を確認します。

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水腎症とは腎臓から尿の出口を通過する間に障害がおこって腎機能が低下する病気です。

 

水腎症を放置するとさらに悪化し腎不全や尿毒症を発症することがあり注意が必要です。

 

症状がなければ治療不要ですが、まずは正確な診断が必要です。

 

原因不明の血尿やたんぱく尿がある方、ぜひ当院にご相談ください。

 

前回ご紹介したナットクラッカー現象もしくは遊走腎が存在する可能性があります。

 

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